忍者ブログ
 07年7月18日水曜日着手。   (広告および個人攻撃・誹謗中傷・個人情報の掲載・悪質な宣伝活動お断り。この警告を無視し禁止事項に触れた者には、IPの公開・プロバイダへの通報など厳重なる対応を取る事もあり得るのでそのつもりで。荒らすな!)
[55]  [54]  [53]  [52]  [51]  [50]  [49]  [48]  [47]  [46]  [45
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

11620edajpeg 先日、ゲームをやってて妙なものを見つけました。
 教会らしき場所でターバンを頭に巻いたムスリム風のオッサンがお祈りしている、という図。
 このゲーム、実はドラクエⅧなんですが(そういえば発売当初にリアルタイムでプレイしたゲームって無いな)、その他にも中世ヨーロッパ風のグラフィックの世界にはそぐわない事物が散見されるのだ。
http://www.square-enix.co.jp/dragonquest/eight/
 なんらかの動力で推進しているらしいボート(帆が無くスクリュープロペラがある)とか、曲面ガラスで構成されたエレベータ、とか。
 「これらは魔法で動いているのです」というのなら、もう少し合理的な説明があるべきで、そしてそういう状況が世界観に反映されているべきだ。
 幕末、チョンマゲ乗せた人々が近代的な都市でハイテク生活を送っている、というのは『銀魂』の世界観だが、あれには「西洋人の代わりに異星人が来訪して開国させられた」という、極めて筋の通った背景がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%80%E9%AD%82
 天保年間の日本を舞台にした『大江戸ロケット』。
ohedoroketto.jpg  この作品でもTVが登場してたり遠山の金さんがブログ持ってたりと時代考証ムチャクチャだが、あれには頭から「そういう作品です(笑」という前提がある。(面白かったね、あの作品。エ〇レカ似のおソラさんは私の好みです。鳥居甲斐守は若本御大で決まり!)
http://www.ohedorocket.jp/top.html
 『銀魂』にしてもそうだが、荒唐無稽な反面、背景の考証は意外としっかりしているものだ。
 そうしないと物語がただ単にデタラメと化すからだ。(松平容保→松平片栗虎・・・あっ若本御大だ)
 「わかってやってるんですよ、わざとですよ」という姿勢を明確にしているわけだね。
 パロディにしても、元ネタがハッキリしている方が面白いでしょ。

 ちょっと新聞やTVのニュースに目を通しただけで、宗教というものがおざなりに出来ないものである、という事は子どもでもわかる。
   merkavahako.jpg異なる宗教間での紛争は有史以来絶えた事が無い。
 イスラム圏でも日本のアニメなどは人気が有るらしいのだが(以前にも書いたけど、イラク戦争の真っ只中、戦火のバグダッドの露店にピカチュウとしんのすけ君のおもちゃが並んでいるのを見た)、スクエニさんはそこんところ、どう認識しているのだろう。
 (ちなみに、イスラム圏では十字マークは使われていない。赤十字は「赤新月」である。まぁドラクエ世界の「教会」でも十字は使われていないけどね)
 そもそも、ドラクエなどのRPGの起源は、剣と魔法による冒険が繰り広げられる異教的架空世界である。
 (ハワード『コナン』シリーズ、トールキン『指輪物語』→ムアコック『エルリック』サーガ→ドラクエ、FF・・・という流れか。元はウィリアム・モリスあたりから始まったケルト再興運動が端緒かと。ヴィクトリア朝の英国ではアーサーやコナンといったケルト系の名前が流行った。ガンダルフなんかはドルイド僧がモデルである。いずれも非キリスト教的・多神教的なテイストが濃厚であるな)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%AA%E3%82%B9
 だからこそ様々な神々や悪魔の登場が許されるわけである。そもそもキリスト教(特にカトリック)は唯一神以外の超越した存在を認めない。
 加えて、ドラクエのモンスターたちは必ずしも人間に敵対するわけでなく(「ぼく、悪いスライムじゃないよ」)、場合によっては仲間となって共に戦ってくれたりする。(やっぱベホマスライムだよな)
 また、産業革命以前の文明レヴェルであるのに「動力」が暗示されている、という事は、「魔術」(ここではオカルト的なものを指す)がテクノロジーとして一般化している事を意味する。
 到底、一神教的な世界観のゲームではないのですよ、ドラクエは。
 様々な価値観、様々な文化、様々な人種構成(生物構成?やっぱ嫁にするならエルフのおねいさんだろ)に寛容なのが、RPG本来の姿であると思う。
 その点はドラクエもしっかり押さえているとは思うんだが、宗教観(科学技術信仰も一種の宗教である)と世界観がどうもチグハグだ。
 万人向けの仕様にするのが意図なのだろうが、単純で大雑把な「世界」を作れば、むしろ偏った、しかもつじつまの合わないものになる、というわけだ。その好例がドラクエというゲームである。

 ・・・ゼシカの胸もけしからんね。つじつまが合わないよ(←褒めてます)。

拍手[0回]

PR
Comment
name 
title 
color 
mail 
URL
comment 
pass    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
管理人のみ閲覧可   
無題
こんにちは。
初めてコメントさせていただきます。
『大江戸ロケット』、私も見てました~。
去年見ていたアニメは、『大江戸ロケット』と『妖奇士』だけだったかな。
ゲームや小説などの創作物の中の習俗や文化は、確かに気になる時がありますね。
よくできてるな~と思っていても、ん?と思い始めたらそれが気になって素直に楽しめなくなったり。
そもそもの元ネタを知らないで、パロディのさらにパロディのさらに…みたいな作品を見ると、ちょっとう~ん…と思ったりもします。心が狭いのかも。
乱文で失礼しました。
usaki 2008/01/23(Wed)19:58:27 編集
 テラ・インコグニタ(未踏の地)、テラ萌えス
 や、こんにちは。コメントありがとうございます。
 あなたが記念すべきコメント第一号であります。(何も出ませんが・・・)
 思えば開設して早6ヶ月余・・・どんだけ閑散としているのでしょうか。

 『大江戸ロケット』(実は参加スタッフがムチャクチャゴージャス)といい『妖奇士(あやかしあやし)』といい、人間と非人間、異質なもの同士の出会いという、SFで言うところの「ファースト・コンタクト(未知との遭遇)」テーマを扱った作品であります。
 (そういえば両作品とも「妖怪」こと鳥居甲斐守耀蔵が登場しますね。声優はともに「アナゴさん」若本規夫氏。言うまでも無く『大江戸ロケット』はまんまファースト・コンタクトSFでもあります)
 生物は自分とはできるだけかけ離れた遺伝子を持つ異性を求めるもので、恋愛において自分とは似ても似つかないタイプに惹かれたりするのもこの本能がなせるわざです。(趣味は似通っているほうが安心だそうですが)
 ・・・恋した相手が人にあらざる者なら、なおの事強く惹かれあう事もあるかも知れません。
 阿倍晴明の両親の馴れ初め(母親がキツネ。これは後に落語『天神山』にもなった)や、遠野物語にある娘と牡馬との恋、などファースト・コンタクトなボーイ・ミーツ・ガールは古来より数多くあります。
 (男が「不思議ちゃん」を好むのも、要するに「ありきたり」ではない異性を求める習性ゆえ)
 十字軍とイスラム社会、スペイン人と中南米先住民族、など、必ずしも幸せなファースト・コンタクトばかりとは限りませんが、「見知らぬ恋人」との接触って、すごくときめきますよね。
 いゃしかし、ホント面白かったですねぇ『大江戸ロケット』。
 『天保異聞 妖奇士』も、もっと見たかったです(視聴率が伸び悩んだそうで。半ば打ち切り)。日本の歴史の闇の部分とか、結構踏み込んでましたしね。
 ちなみに私は、ハーレムアニメ・萌えアニメより正統派の「ボーイ・ミーツ・ガール」が好きです。
 (機会があれば『交響詩篇エウレカセブン』もどうぞ。少年(人間)と少女(異星人)。非人類の知的生命体が人類との「接触」のために編み出した「方法」は「恋」だった。恋はファースト・コンタクト!)

 パロディは、作っている側の「わざとですよ」表示が無いと安心できませんね。
 誰も「間違ってる」作品など見たくないわけですから。
 だから作っている側はムチャクチャをやる場合、「しっかり勉強している」証拠を見せるために考証そのものは厳密かつ正確を期せねばならない、そう思います。
 『裸の銃を持つ男』に登場した、郵便局職員が階段をゆっくり降りながら銃を乱射するシーン。 あれってデ・パルマの映画のパロディというより、エイゼンシュタインの『戦艦ポチョムキン』の「オデッサの虐殺」シーンが元ネタだったりしますね。
 「ネタは狭ければ狭いほど面白い」と言ったのは誰だったか。
 笑いには「共犯者同士の笑い」というものがあるそうです。
 パロディというものは受け手にも素養を要求するわけで、それが高ければ高いほど面白いのですが、専門的になればなるほど狭くもなります。
 ・・・難しいですねぇ・・・。
j.k 2008/01/23(Wed)22:43:12 編集
一神教
初めてコメントいたします。

私は、中世の頃のキリスト教に違和感を覚えます。
一神教って言いながら多数の天使や多数の聖人をこしらえたり、聖母マリアに過剰な信仰を捧げたりして。彼らも多神教に憧れていたんじゃないかしら。イスラム教徒も同様です。「唯一神以外の超越した存在を認めない」という制約の中で可能な限りの創造力を働かせた姿がアレだと思います。

大江戸ロケット、妖奇士。
名前しか知りませんでしたが、そんなに面白そうな作品だったのですね。見なくてソンをしたような気分です。凄かったんですね去年のアニメは。エウレカセブンも見たことないです。機会を見付けて見たいです。意外な舞台でのフェーストコンタクトってところに惹かれます。
麁鹿火 2008/01/24(Thu)20:33:02 編集
 八百万の神の国もあります。
 ようこそ。
 
 キリスト教って、砂と岩ばかりの殺風景な土地で生まれた宗教なんですよ。
 現地に行って、大抵の日本人は納得するそうです。「一神教の土地だな」と。
 そんな強烈な宗教が自然も四季も変化に富んだ土地で変化しないわけが無く、またそういった土地には古くからアニミズム信仰や土着の多神教(ギリシャ・ローマ神話、北欧神話、アイルランド神話、ケルト神話etc・・・)がありました。
 その多くは生産と豊穣の女神を信仰する太地母神宗教(イシュタルとかアルテミスとか)であり、いかめしい天なる父と反りが合うはずが無く、そこで妥協点として取り上げられたのが聖母マリアであったそうです。
 (長い間「神格」としては認められませんでしたが)
 日本では隠れキリシタンの間でマリア観音として信仰されてきましたが、あれはお上をごまかすためだけでなく、実際に日本人には聖母マリアは観音様のような存在であったに違いありません。
 確か、初期のキリスト教では、天使の多くが非人間的でシュールとさえいえる抽象的な姿ではなかったですか?汎用人型決戦兵器と戦っているような?
 それが怖い顔したお兄いさんの姿を経て、今では洋物のエロ本で巨乳のおねいさんになってますが(笑
 教会側は公式には認めていませんが、キリスト教徒によって悪魔とされた「存在」の多くが、その土地の古い神だったりしますね。
 「妖怪の多くが零落した古い神である」と言ったのは柳田国男だったでしょうか。
 神仏混交は、元よりアニミズム民族だった日本人らしい知恵だと思います。
 19世紀のヨーロッパ(主に英国)で起こったケルト再興運動は、キリスト教文化への反動だった、と言われています。
 その流れが現代に続いたのが、様々な妖精物語、ダンセイニ卿の作品やトールキンの『指輪物語』でしょう。
 (ラヴクラフトはダンセイニ卿の熱狂的なファンでした)

 『大江戸ロケット』も『天保異聞 妖奇士』も『交響詩篇エウレカセブン』も、大傑作です。
 私は、安易に作られたアニメなら一話だけ見て後は無視、というパターンが多いのですが、これらの作品は私の鑑賞に耐えました。
 いずれも毎日放送がらみのアニメですが、共通点があります。
 異文化間の対峙と融和、衝突と和解を描いた作品だ、という事ですね。(具体的には「反米」「民族主義」?『コードギアス』もそうか。全力で)
 エウレカ(ギリシャ語で「見つけた!」の意。アルキメデスが「アルキメデスの法則」を発見した時に発した言葉だそうで)なんてサブカルアニメなんて言われてますが、純粋にラブストーリーや少年の成長物語として見ても面白いですよ。
http://www.eureka-prj.net/
 (一見華奢な美少女であるエウレカも母なる女神っぽいキャラです。ただ彼女の場合、母性の獲得には虐殺行為が必要でしたが・・・血はつながっていませんが三人の子持ちです。血にまみれた母親なのですよ、エウレカは。豊穣の女神があるところ、殺戮の女神、冥界の女王もいるものです)
 ちなみに誰も指摘しませんが、S・レムの『ソラリスの陽のもとに』と関連させてみても興味深いかも知れません。
 (「ソラリス」+「クリス・ケルビンの自殺した恋人」、「コーラリアン」+「エウレカ」)
j.k 2008/01/25(Fri)00:57:29 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
最新コメント&レス(こちらも一生懸命!)
[01/24 j.k]
[01/23 漫画アニメ好き]
[05/14 j.k]
[05/14 文をどこで止めれば言いかでわけわからなくなってる人、まあKYだろうね]
[05/14 文をどこで止めれば言いかでわけわからなくなってる人、まあKYだろうね]
ブログ内検索
バーコード
プロフィール
HN:
j.k
性別:
男性
職業:
てんしょくってなに?
趣味:
やればできるこです。やりません。
自己紹介:
 王様の耳はロバの耳。そうハッキリ言う人です。
 王様は裸だ。そうハッキリ言います。
 王妃様も裸だ、とは言いません。うぇっへっへ。
カウンター
NHK時計ですよ。
※この時計の時刻は、閲覧しているパソコンのものであり、必ずしも正確な時間とは限りません
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]