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【ニコニコ動画】THE ビッグオー OP/ED 作業用BGM

 これ、好きなんですよ、『THE ビッグオー』。
http://ja.wikipedia.org/wiki/THE_%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%82%AA%E3%83%BC
 やっぱ最初のOP曲は、クイーンの『フラッシュ・ゴードン』のテーマに似てるって言われてるね。
 個人的には二つ目のOP曲が好き。オルガンの使い方が中々お洒落でカッコイイね。

 この作品、意識的にレトロタッチにした世界観が、そのまま「作り物」の世界を表している、という「入れ子」構造が面白い。ただ単にそういう雰囲気のためだけに作り出された「世界観」ではなく(それが無いとは言わないが)、意図されたどんでん返しのために用意された、崩壊を前提とした、わざとらしい「書き割りの背景」なのだ。
 つまり・・・P・K・ディック的な世界なのである。「記憶」というものが、物語の重要なファクターとなっている事からしてそうなんだが、意外に誰も指摘しないね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BBK%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF
 記憶を持たない人間は自分自身に「確信」が持てず、従って強い意思を持って目的に向かい行動する事ができない。その姿は影が薄く弱々しく、どこか儚げで、存在そのものからおぼろげである。
 (まぁ一言で言うと、「自分が自分である事」の不安定、「自己同一性の危機」「アイデンティティ・クライシス」という事だ)
 ごく当たり前のように思い込んでいた、それを当然のもののように受け入れていた世界、そして自分が、その全ての記憶が、全くの嘘偽り、「作り物」だとしたら・・・?
 終盤に至る手前まで作品全編に漂う、古色蒼然たるわざとらしさ(「彩度」が低く「色味」が少ない)、作為の臭いは、真実の世界を覆い隠す「作り物」の世界が醸し出した、偽物の臭いなのだ。
 登場人物たちは、うろたえながら迷いながら、世界の真実の姿、己自身の証を求めて戦う。

 巨大な透明ドームに収まった都市、というイメージは、まんま「イエスタデイズ・トゥモロウ」、懐かしい未来像である。(1950年代くらいのアメリカ古典SFによく登場する「未来都市」のイメージだ)
 だから主人公も昔風、肩幅の広い屈強な紳士、ダークスーツで決めた大人の男である。(これも1950年代っぽいファッションである。25歳にしては老けて見えるが、昔の25歳ってこんなもんか?)
 名前もロジャー・スミス。思いっきりありふれた、昔風の名前である(スミスという姓は日本では「鈴木」とか「斉藤」に当たる。非常に多い姓なのだ)。
 ヒロインはドロシー(これも古めかしい名前だな)。デレ分が極端に少ないツンデレロボっ娘である。
 ドロシーとはおそらく「ドロレス」という名前を縮めたものだ。この名前は「ロリータ」と呼ばれる事もある。
 少女性愛は「人形愛好症」に直結している、という事実は『人造美女は可能か?』という本に詳しい。
http://booklog.kinokuniya.co.jp/takayama/archives/2007/10/post_25.html
 言うまでも無く「作り物の人間」、アンドロイドもディックお得意のテーマだ。(ディックには、「シミュラクラ」という、より「それらしい」言葉が登場する作品もある)
 (映画『ブレードランナー』と、原作の『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』は、全く正反対のベクトルでテーマが貫かれている事に注目。原作では主人公の想いは遂げられず、「作り物の女」の「作り物の愛」に裏切られるのだ・・・)
 メガデウスなどの巨大ロボなど、登場するメカもどこか懐かしいデザインだね。
 今は懐かしい、往年の日本のマンガやアニメの巨大ロボットたちからして、人間の想像力の産物、「作り物」の最たるものの一つ、という事か。

 で、日本のアニメというより、昔のアメリカンフレーバーなせいか、アメリカでもそこそこ受けたそうな。

【ニコニコ動画】ビッグオー 第二期 プロモ

 ・・・正直、アメリカ人のセンスはあまり良くないように思う。ドロシーは18歳の女の子を模したアンドロイドのはずだが、思いっきり声がオバサンだな。ロジャーも、粗暴であまり知的に思えない声である。
 ↓で、まるで70~80年代あたりの、誤解されまくった「日本」のイメージがこちら(笑

【ニコニコ動画】THE ビッグオー ベック・ザ・グレートRX3
 
 要するに「東洋の神秘」、「うろ覚え」の日本のイメージなのだ(笑
 ベック・ザ・グレートの「極悪」の二文字に爆笑しました(笑
 人は他人の事は「特に」いい加減にしか憶えていない、という事ですね。



 ↓オマケ。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3897727

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私も観てました、THE ビッグオー
saneyukiです。
スーパーロボット大戦をやらないのでよく知らないのですが、THE ビッグオーも登場したらしく、名前は知っている・・・と言う人が私の周りには多かったです。
同時に何故か古い作品と(笑)、思っている人も多かったようです。
そこまで古い作品でもないのですが、オンエアー時は、観ている人が少なかったのかな?

もっとも、私も第二期を観ていないので人の事はあまり言えませんね。
(第一期もスカパー!で観たと思います)

それにしても、ドロシーは「ドロレス」・・・とまでは考えていなかったです。
今度話の種にしよう・・・・観ていない人が多い。(残念)
saneyuki URL 2008/09/28(Sun)12:06:36 編集
 私はサンテレビで観ました(笑
 私もスパロバはやった事が無いんですが、結構「通好み」なチョイスもしてるんですねスパロボ(笑
 saneyukiさんも意外に「通好み」の隠れた名作をご存知だから侮れない(笑
 P・K・ディックというと、世界で初めてノーベル文学賞を取ったかも知れない、といわれるSF作家ですが(真剣に小説を読む人ならば、SFとファンタジーが最も純文学に向いたジャンルである事に気づくはず。またコアなSFファンには総じて知的な人が多い)、彼が終生、テーマにし続けた「偽りの世界」を主題に据えつつも、一方で結構それをオモチャにして遊んでいたのが本作です(笑
 
 伝統を尊重し、過去の名作へのオマージュ作品を作っても、技術の進歩と時代の空気はどうやっても反映します(この作品もデジタル作画のはずです)。
 だから開き直り、本来は悲観的で深刻なディック的世界を逆手にとって、スタイリッシュかつ遊び心たっぷりの内容に作り上げたスタンスは上手い!と思います。(絵柄にどことなく昔の東映の劇場用アニメのような匂いもしますね^^)

 まぁ、ぼーっと観てても結構楽しめた作品であります。
 永野護やカトキハジメよりはやっぱ大河原だろ!という重厚ロボ好きにもオススメですねっ!
 j.k URL 2008/09/28(Sun)19:32:26 編集
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