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 またあの忌まわしい日がやって来ますね。そう、クリスマスですよ(笑
 特にイヴの日は独り者が世間の風の冷たさをいや増して痛感する嫌ぁな一日ですな。
 家族友人が居る者はまだいい。でもリアルでろくに友達も居ない人間は身の置き所にも困る日である。
 (まぁ友達面してくるヤツが居ないわけでもないが、私の人間関係に対する基準は厳しいのですよ。ちなみに私はほぼ天涯孤独に近い身の上である。たった一人の肉親である妹とはもう何年も会っていない)
 パーティーに呼ばれても自分が何か場違いな人間のように思えてならない。
 よく「クリスマスまでに彼女を作らないと!」と焦る男の声を聞くけど、そういう理由で大急ぎで彼女作っても後々後悔する破目になるかも知れないぞ?人間関係は相手をよく見てから作るべきだ。
 本当の友達とか恋人というのは縁のもの、作為的にわざわざこしらえてもろくな事は無い。
 ただ、自分が「いいヤツ」になる事はできる。・・・かも知れないな。


 クリスマスといえば、思い出される物語はディケンズの『クリスマス・キャロル』と、オー・ヘンリーの『賢者の贈り物』だろうか。

【ニコニコ動画】「クリスマス・キャロル」 1/5
http://www.aozora.gr.jp/cards/000914/card4328.html
(青空文庫 森田草平訳『クリスマス・カロル』)

 『クリスマス・キャロル』の主人公、因業な吝嗇家、冷酷非情な実業家であるスクルージ爺さんは、3人のクリスマスの精霊の導きにより、クリスマスの朝、人間らしい暖かい心を取り戻す。
 作者であるディケンズは貧しい出身から身を起こして認められた小説家であり、だから彼の目を通して見た庶民の姿はとてもリアルで、それらの人々に向けた眼差しは優しい。
 『クリスマス・キャロル』が発表されたのは1843年の英国。産業革命の真っ只中であり、現代以上に社会の格差が大きく開いた時代である。
 二人目の精霊が自分の羽織る大きなコートの下から見せた、ボロを着て痩せ衰えた二人の子供の名を「無知」と「欠乏」と言う。
 明るく華やかで福々しい二人目の精霊の、コートの中の「無知」と「欠乏」。これは繁栄が内包する陰の部分そのものだ。
 (関係ないけど、手塚治虫が描いた「マンガの神様」はでっぷり肥った外見に反して、上着の下、正味の身体はガリガリに痩せていた。空前のマンガブーム、上辺の隆盛とは裏腹に、マンガそのものの本質は貧弱になっていないか?という問いかけ、警告だったそうな。これは『クリスマス・キャロル』から拝借したアイディアかも知れない)
 ディケンズの鋭い視線は、社会の貧困の原因の一つに「無知」がある事を見抜いていた。19世紀半ばという時代にしては優れた洞察かと思う。
 そしてその貧困は経済的な状態のみを指すのではなく、功利主義に凝り固まり金の亡者と化したスクルージの心も指している。
 スクルージは、貧しいながらも身を寄せ合って懸命に生きている貧しい人々の、互いを思いやる豊かな心を知り、むしろ大金持ちの自分がいかに貧しい人間だったかを知る。彼は無知ゆえに貧しかったのだ。
 本当の貧困は、心の貧しさを知らない事から始まる。頭ではわかっていても、人はこの真理を忘れがちだ。
 世界中で愛される物語であり、大抵の日本人も子供の頃に一度は読むほどであるが、何度読んでもいい話だ。


 オー・ヘンリーの『賢者の贈り物』も、貧しい人々の、しかし心豊かなクリスマスの物語である。
http://www.hyuki.com/trans/magi.html
(青空文庫 結城浩訳『賢者の贈り物』)
 貧しい若い夫婦が、互いの身を飾るための精一杯のプレゼントを相手に贈るべく、自分の大切な物を売り飛ばしてしまう。
 夫は、妻の美しい髪を飾る髪飾りを買うために、自分の宝物である祖父の代から伝わる金時計を売る。
ベリー・ショートなんてヘアスタイルは無かった時代だからね。 妻は夫の金時計を飾るための金の鎖(すばらしい懐中時計だが、唯一の欠点として、それに釣り合う鎖がなかった)を買うため、自慢の長い髪を売る。
 プレゼントを渡すその時には既に金時計も美しい髪も無く、プレゼントは皮肉なものとなってしまう。
 夫のジムは妻のデラにこう言う。
 「ねえデラ。僕達のクリスマスプレゼントは、しばらくの間、どこかにしまっておくことにしようよ。いますぐ使うには上等すぎるよ。櫛を買うお金を作るために、僕は時計を売っちゃったのさ。さあ、チョップを火にかけてくれよ」
 本物のプレゼントとは、自分の大切な物を投げ打って贈るものなのだ。
 彼らのプレゼントが実際に役に立つのはまだずいぶん先かも知れないが、必ず役に立つに違いない。


 寒さ厳しい季節にやって来るクリスマス。だから心を暖めあう。
 

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