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終戦記念日ですね。
太平洋戦争が終わって64年目の夏である。神風特別攻撃隊、というものを知らない若い世代が増えたかと思う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%94%BB%E6%92%83%E9%9A%8A#.E9.80.A3.E5.90.88.E8.BB.8D.E8.89.A6.E8.89.87.E3.
81.AE.E8.A2.AB.E5.AE.B3
爆弾を抱えた航空機もろとも敵艦に突っ込み、パイロットが自分の生命と引き換えに相手を屠る、文字通りの決死の攻撃である。
イタリアは同盟国を裏切ってさっさと連合国に寝返り(私はイタリア人が自分たちを「連合国側」だと言ったら鼻先であざ笑う事だろう。尻が軽いのはお国柄ですか?)、ドイツは日本より敗色濃厚であったが、渋々部分的に実施したドイツ人(もちろん人命最優先)も西洋人であり、彼らゲルマン民族にも自爆攻撃は理解しがたい、恐怖すら覚える「戦法」であった。
(戦果が神風特攻より上がらず、ただの犬死、戦力の消耗でしかなかったためすぐに中止)
日本はこの「戦法」のために専用の航空機、「人間ロケット」とも呼ぶべきロケット航空機『桜花』まで開発・製造していた。
これに「BAKA」、つまり日本語の「馬鹿」というコードネームを付けたのがアメリカの軍部である。私はこの名前を付けたクソ野郎をボコボコにしたくてたまらないが、もしかすると、これはアメリカ人の感じた「恐怖」の裏返しかも知れない。
今も昔も米兵ほどの見掛け倒し、メンタル面の弱さを抱えた兵士は無いからである。米軍ほど戦場や駐屯地で不祥事を起こす軍隊を私は知らない。Yankee, Go Home!
実際にどれほどの戦果を上げたのか疑問視されているが、勝てば官軍、勝った方は幾らでも言いたい放題が歴史の常である。いつだって歴史は勝者側が作ってきたものだ。
断言できるのは、間違いようも無く自分の方に突入してくる日本軍機を見て、非常に多くの米兵が激しい恐怖を覚え、恐慌状態に陥った、という事である。
ひたすら道具に頼って楽な戦争をしてきたアメリカ人には、近代兵器より、もっとも原始的ともいえるKAMIKAZEが一番恐ろしかったのだ。
自らの生命を省みる事無く、それを代償に敵と刺し違える「戦法」は日本独特のものか?
意外にもよく似た「戦法」は、正確には思考が、西洋人にも見つかった。
「それは衝角駆逐艦サンダーチャイルド号で、危険に瀕する船団の救援にまっしぐらに駆けつけてきたのだった。」
H・G・ウェルズの『宇宙戦争』である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%88%A6%E4%BA%89_(H%E3%83%BBG%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%BA)
H・G・ウェルズといえば、当時ヨーロッパに支配的であった、行き過ぎた合理主義、西洋中心の偏った価値観を批判し、これに警鐘を鳴らした「知性」の一人である。
彼は英国人であり、当時の英国は産業革命で国力を付けた「文明社会」のトップランナーであり、同時に世界一の強国、巨大な植民地帝国であった。
『宇宙戦争』もヨーロッパ人による帝国主義を、人間を下等動物としか見ていない、圧倒的な科学力を持つ火星人の姿を借りて痛烈に批判した作品だと言われている。侵略者であるタコのような姿をした不恰好な火星人は、アジアやアフリカ、中南米に触手を伸ばし血をすするヨーロッパ人のカリカチュアであり、英国人の得意な毒の強いユーモアと言えなくも無い。(火星人の消化器官は退化しており、他の動物の血液をそのまま自分の体内に取り込んで栄養補給をしている)
(どういうわけか日本人にはタコという生き物が愛らしくさえ見える。ちなみにタコは人間の三歳児と同程度の知能を持っている。イヌやネコと大差ない知能の高い生き物なのだ)
いい加減で自分たちに都合のいい下らない軍事アクション小説しか書けないアホのアメリカ人の三文小説家とは根本から違う、極めて知的な小説家・評論家がウェルズである。
作中、英国の軍隊は果敢に抵抗するが、その多くは火星人の光線兵器によりあっけなく全滅する。
地球に持ち込まれた巨大な三脚のような戦闘機械(トライポッドとも呼ばれる)は無人の野を行くように英国を蹂躙するが、しかし全くの無傷では済まされない。
英国海軍(ロイヤル・ネイヴィーとは固有名詞では英国海軍を指す。これは現代でも変わらない)の衝角駆逐艦「サンダーチャイルド」号は、光線を浴び炎上しながらも体当たり攻撃をかけ、トライポッド一体を道連れに爆沈する。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%D7%B3%D1%B6%EE%C3%E0%B4%CF
軍艦としての性格上、艦首喫水線下の衝角(ラム)を敵艦に突き立て、これを撃沈するのが戦法なのだが、砲術の発達した当時としては時代遅れという見方が強くなりつつあった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B5%E6%B5%B7%E6%88%A6
また、圧倒的な火力を前に全滅した砲兵隊の惨状が広く知られている状況では、犬死になる恐れが大きかったはずである。
・・・自己犠牲。何かを守り、誰かを守るために、サンダーチャイルドは突撃した。
私はこの小説を子供の頃に読んだのだが、胸が熱くなった事をよく憶えている。
ずっと後になって、これはSFではないアリステア・マクリーンの『女王陛下のユリシーズ号』を読むのだが、『宇宙戦争』のサンダーチャイルドの件によく似た場面があるのだ。
ソ連への重要な戦略物資を運ぶ輸送船団を強力なドイツの重巡洋艦から守るため、幾度の戦闘で既に満身創痍の軽巡洋艦ユリシーズも、決死の覚悟で体当たりをかける。
激しい砲撃を受け、ユリシーズは乗員とともに冷たい冬の北海に沈んでいく。
だが、彼女の自己犠牲により時間稼ぎが成功し、船団は無事にムルマンスクへとたどり着く。
常に敵に対して圧倒的に優勢な戦争しかしてこなかった金持ちのアホボン(「世界の警察」とは笑わせる)のヘタレのアメリカ人には、体当たり攻撃など想像するだに恐ろしくてションベンちびりそうなシチュエーションであろう。
第二次大戦に限らず、戦争が始まれば島国である英国は、たちまち陥るであろう通商破壊による致命的な欠乏に備えなければならなかった。耐乏生活に慣れざるを得なかった。
(「欲しがりません、勝つまでは!」というスローガン。あれは日本ではなく第一次大戦の頃の英国が発明したものである)
ヒトラーは大英帝国を日干しにするために、あれだけUボートにこだわったのである。
また、歴史的にも異民族による侵略を度々受けている。狭い国土・少ない同胞を守りきるためには、常に誰かが犠牲にならねばならなかったに違いない。
国内の戦争といえば独立戦争と南北戦争という田舎のヤクザの出入りみたいな小競り合いしか知らない、戦争はいつも遠い外国でするもの、と考えている甘やかされたガキであるアメリカ人には、本当の意味での「国防」という概念など、はなっから欠落している。だからアメリカ人の戦争フィクションには、サンダーチャイルドもユリシーズも登場しないのである。
マッカーサーにしろオバマにしろ、よく外国を「ガキ」呼ばわりするが、生命懸けで誰かを守る事さえできない甘やかされたアホボンが何を言うか。アメ公が一番のガキだろが。
そんな事だからムスリムの自爆テロのカモにされるんだよアメ公は(嘲笑
アメリカ人のフィクションにも、体当たり攻撃が登場しないわけではない。
『宇宙空母ギャラクティカ』のサイロンがそれである。
サイロンの戦闘機は人類側のものより旧式とされ、それを補うために体当たり攻撃を敢行、ギャラクティカに損害を与える。
「敵」サイロンは機械生命であり、またところどころ戦前戦中の日本を思わせる描写が見られる。
・・・アメリカ人の目には、KAMIKAZEが血も涙も無い機械のような人間が行った、ただの野蛮な行為としか写らないのだろうか。
何かトラブルがあれば絶対に自分の非を認めずすぐに裁判沙汰にし、他人を全く信用せず、自分の生命と財産は警察ではなく自分自身で守らねばならない社会、アメリカ。
「他人を見たら泥棒と思え」を単なることわざではなく実地に実行する国、アメリカ。
H・G・ウェルズによれば「最初の都市は野盗や異民族から住民を守りはしたが、今度は都市の住民同士が互いに加害者・被害者となった。治安というものが前提となった文明社会は、実は近世に入ってからのものなのである」という事だが、これに従えば先進国とは思えないほど犯罪が多いアメリカは、確実に近世以前の文明レヴェルの国であろう。そこに住む住民に「社会」という概念が無ければ、治安というものは定着しないのである。
外国にちょっかい出す前に、自国の治安を徹底させるのが最優先だと思うのだが、「社会」という概念が全く備わっていないアメリカ市民には、まずそこから教育を始めねばならないだろう。実は未開部族と大差無い民度なのである、アメリカは。
アメリカの個人主義は、自分しか個人が存在しない、という、幼稚極まりないただの自己中である。近代的な自我が未発達、と言い換える事もできるだろう。13歳の少年なのだ。
だから自分の帰属する集団・国・民族が危機に瀕しても、決して自らの生命を投げ出してまでこれを守ろうとは考えない。彼らには自分一個人しか存在しないのだから。
「キリスト教徒にはKAMIKAZEは許されない」というのなら、サンダーチャイルドもユリシーズも真っ先に逃げ出し、避難民を満載した船や鈍重な輸送船団を見殺しにしたのではなかろうか?
米軍は自国民を「本当」に最後まで生命懸けで守れるか、非常に疑問である。
そのように考えれば、KAMIKAZEはむしろ文明人にしかできない行動かも知れない
決して褒められたものではない、人命軽視もはなはだしい行為だが、国や民族、社会という概念が無い野蛮人には実行できないのも確かなのだ。野蛮人のアメリカ人には到底無理な話だ。
太平洋戦争末期の日本軍やイスラム過激派の自爆テロを「全く理解不可能な行為」と理解する前に遠ざけがちなアメリカ人は、特攻隊員やムスリムたちが何を守ろうとしたかについて、一度真剣に考えるべきである。・・・自爆テロで死にたくなければ。
『天元突破グレンラガン 第25話「お前の遺志は受け取った!」』
「日本人だって今じゃもうKAMIKAZEなんかやらないだろう」という人もいるだろう。
然り。KAMIKAZEは不毛で意味の無い行為であるのは間違いない。
だが、行為の背景にある心情と行動原理を理解した上で否定するのと、KAMIKAZEを頭から完全否定するのとでは、大人と赤ん坊ほどの違いがあるとは言っておく。
アメリカ人のようなガキの言う事など気にするな、という事だ。学ぶべきは彼らの方である。
FF5の『暁の四戦士』がどう行動したか、『交響詩篇エウレカセブン』最終話でイズモ艦艦長ユルゲンスとクルーたちがどう行動したか、『天元突破グレンラガン』第25話でキタンがどう行動したか、よく思い出して欲しい。
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王様は裸だ。そうハッキリ言います。
王妃様も裸だ、とは言いません。うぇっへっへ。